🧠 AI開発ナレッジ2026年2月17日5分で読める

OpenAI Lockdown Mode発表 — プロンプトインジェクション対策強化

OpenAIがChatGPTにLockdown ModeとElevated Riskラベルを導入。高リスクユーザー向けにプロンプトインジェクション対策を強化する。

概要

OpenAIは2026年2月16日、ChatGPTに「Lockdown Mode」と「Elevated Risk」ラベルという2つの新しいセキュリティ機能を導入した。AIシステムがより複雑なタスク、特にWebや連携アプリを使う作業を行うようになる中で、セキュリティリスクへの対応を強化する狙いがある。

出典: OpenAI公式ブログ — 2026-02-16

詳細

Lockdown Modeとは

Lockdown Modeは、高度な脅威に対する保護が必要なユーザー向けのオプション設定だ。対象となるのは、企業の経営層やセキュリティチームなど、標的型攻撃のリスクが高いユーザーである。

このモードを有効にすると、ChatGPTと外部システムとのやり取りが厳格に制限される。具体的には:

  • Web閲覧の制限: キャッシュされたコンテンツのみを使用し、ライブネットワークリクエストは送信しない
  • 一部機能の無効化: データ安全性の強力な保証ができない機能は完全に無効化
  • アプリ接続の管理: 管理者がどのアプリ(とその具体的なアクション)を許可するかを細かく制御可能

Elevated Riskラベル

OpenAIは、一部の機能に「Elevated Risk」ラベルを導入した。これはChatGPT、ChatGPT Atlas、Codexで一貫して表示され、ユーザーにリスクを明示する。

例えば、CodexでネットワークアクセスをONにすると、「Elevated Risk」ラベルとともに、何が変わるのか、どんなリスクがあるのか、どんな場合に適切かが説明される。

提供状況

  • Enterprise/Edu/Healthcare/Teachers向け: 即座に利用可能
  • 一般ユーザー向け: 数ヶ月以内に提供予定

管理者は、Workspace Settingsで新しいロールを作成することでLockdown Modeを有効化できる。

ソロビルダーへの示唆

プロンプトインジェクションは、AIエージェントが外部コンテンツを処理する際の深刻なリスクだ。悪意のある第三者が、WebページやメールにAIへの「偽の指示」を埋め込み、機密情報を抜き取ろうとする攻撃が増えている。

ソロビルダーとして考慮すべき点:

  1. クライアント案件での活用: セキュリティ要件の厳しい金融・医療系プロジェクトで、Lockdown Modeは有効なオプションになる
  2. 自作AIツールの設計: 外部コンテンツを処理するAIアプリを作る際は、同様の制限機構を検討すべき
  3. Elevated Riskの考え方: ユーザーにリスクを明示し、選択させるUXパターンは参考になる

スコア内訳

スコア 理由
Newsworthiness 4/5 新しいセキュリティアプローチの導入
Value 5/5 ChatGPT利用者に直接的な価値
Actionability 4/5 Enterprise版で即座に有効化可能
Credibility 5/5 OpenAI公式発表
Timeliness 5/5 即日利用可能
合計 23/25