5年の失敗から30アプリポートフォリオへ
この記事は Indie Hackers での Max Artemov のインタビューに基づいています。
Max Artemov は8年前にiOS開発者としてキャリアを開始。最初のアプリ(カロリーカウンター)に 5年間 執着したが、様々な方法を試しても結果が出なかった。
転機は、Adam LyttleのYouTube動画で「1つのプロジェクトではなくポートフォリオを育てる」という戦略を知ったこと。その後1年で 30アプリ、$22,000 MRR を達成した。
5年間の失敗
Maxの動機はシンプルだった。
「経済的自由を達成し、9-5のスケジュールなしに自分のプロジェクトに取り組みたかった。家族との時間を増やしたかった」
最初に作ったのはカロリーカウンターアプリ。5年以上、様々な方法で成長させようとした。
- マーケティング施策 — 効果なし
- Flutter学習 — Android市場にも展開、しかし効果なし
- 機能追加 — 効果なし
燃え尽きる寸前だった。
転機:ポートフォリオ戦略
2025年2月、Adam LyttleのYouTube動画を発見。
「1つのプロジェクトに集中するのではなく、モバイルアプリのポートフォリオを育てることを提唱していた。現在のアプリで燃え尽きかけていたので、その提案に興奮した。私のモバイルアプリに対する理解を完全に変えた」
その後、1年で30以上のアプリを構築。合計MRRは $22,000 に達した。
マインドセットの転換
最大の課題は、従来のソフトウェアエンジニアリングのマインドセットだった。
「アプリの隅々まで磨き上げ、全てのベストプラクティス、SOLID原則、完璧なアーキテクチャに従うことに集中していた。大きなエンジニアリングチームでは価値があるが、ソロのインディー開発者としては大幅にスローダウンさせた」
最初のプロダクトが失敗した理由:
| 問題 | 詳細 |
|---|---|
| スコープが大きすぎた | MVPに過剰な機能 |
| 過度に複雑化した | 不要なアーキテクチャ設計 |
| アイデアへの執着 | ユーザーが半分の機能を必要としていないことに気づけなかった |
インディー開発者マインドセット
転換後のアプローチ:
- 速く構築、速く出荷
- コア機能に必要なもの以外は作らない
- シンプルで理解しやすいアーキテクチャ — MVP以上のものは不要
- 実際の使用とポジティブなフィードバックを見てから機能追加
- アイデアに感情的に執着しない — 構築、リリース、ユーザーのフィードバックで沈むか浮かぶか決める
ASO(App Store Optimization)ファースト
アプリを作る 前に ASOに集中する。
手順
- キーワードを見つける — 人気度20以上、難易度60未満
- そのキーワードを中心にアプリを構築
- タイトル、サブタイトル、説明にキーワードを使用
- 繰り返す
多くのアプリを作る——全て1つのコア機能で特定のユーザー問題を解決。時間をかけて、トラクションが出たものに集中する。
技術スタック
| 用途 | ツール |
|---|---|
| クロスプラットフォーム開発 | Flutter |
| バックエンド | Firebase(認証、ホスティング、Cloud Functions) |
| ASO分析 | Astro, FoxData |
検証:何が生き残るか
アプリをリリースすると、最初の数日はApp Storeからのブーストがある。その後、ほとんどのアプリは週10〜50ダウンロードに落ち込み、フェードアウトする。
生き残るアプリの特徴:
- ブースト後、ピークではないが急落もしない
- 時間をかけて安定する
厳密なダウンロード数の基準は設けず、ローンチ後の挙動を見てケースバイケースで判断する。
成長後の戦略
ASOの他に、トラクションが出たアプリには追加マーケティング:
- 有料広告
- TikTok / Instagram マーケティング(実験中)
「ASO学習は指標を50%向上させた:インプレッション、ダウンロード、収益。どれだけ違いを生むか見るのはインスピレーションだった」
最も重要なアドバイス
「出荷を恐れるな」
アプリを磨き上げたり、「絶対に大量のユーザーを獲得できる」キラー機能を追加することに時間を無駄にするな。1つの機能でバグなしで準備ができたら、出荷しろ。別のアプリに取り組みながら、ユーザーが何を思うか教えてもらえ。
MRR推移
| 時点 | アプリ数 | MRR |
|---|---|---|
| 開始時(2025年2月) | 1 | ほぼ$0 |
| 1年後(2026年) | 30+ | $22,000 |
今後
2026年は収入源の多様化を計画。いくつかのSaaSプロダクトを構築し、App StoreとGoogle Play Storeだけに依存しないようにする。
参考リンク