🧠 AI開発ナレッジ2026年2月18日5分で読める

SurrealDB 3.0 + $23M調達 — AIエージェントの「記憶喪失」を解決する永続メモリエンジン

London発SurrealDBが$23M追加調達と3.0リリースを発表。リレーショナル・グラフ・ベクトルを統合し、AIエージェントの永続メモリ問題に取り組む

概要

AIエージェントは「3セッション前に何が起きたか」を思い出せない——この問題にデータベースレイヤーから挑むSurrealDBが、$23Mの追加調達(累計$44M)とともにバージョン3.0を正式リリースした。

出典: Tech Startups — 2026-02-17

詳細

AIエージェントの「記憶問題」

現在のAIエージェントは、コードを書き、法的文書を起草し、サポートチケットを分類できる。しかしセッション間でコンテキストを失う。チームは以下のようなインフラを組み合わせて対処してきた:

  • リレーショナルDB(構造化データ)
  • ベクトルストア(エンベディング検索)
  • グラフDB(関係性)
  • 検索エンジン(全文検索)

この「フランケンシュタイン」的構成が、コンテキストのドリフト、メモリの断片化、ロジックの脆弱性を招いている。

SurrealDB 3.0 — 統合データモデル

SurrealDB 3.0は、リレーショナル、ドキュメント、グラフ、時系列、ベクトル、検索、地理空間、キーバリューを1つのデータベースで扱える。

主要機能:

  • ミリ秒精度のベクトル検索: エンベディングの保存・検索がDB内で完結
  • SurrealQL: 構造化レコード、画像、音声、ドキュメントを統一クエリ言語で操作
  • Surrealism: ビジネスロジック・アクセス制御をバージョン管理されたモジュールとしてDB内で実行
  • Rustベース: 高パフォーマンス・安定性

開発者トラクション

  • 2.3M ダウンロード
  • 31,000+ GitHub スター
  • 1,000+ フォーク

投資家の見解

Chalfen Ventures創業者のMike Chalfen氏:

「すべてのコンピューティング時代には新しいデータベースパラダイムが必要だ。AIエージェントは前例のない規模の文脈情報を必要とする。SurrealDBはその要件を満たす。」

ソロビルダーへの示唆

AIエージェント開発で「永続メモリ」は避けて通れない課題だ。SurrealDB 3.0は以下の点でソロビルダーに有用:

  1. インフラ統合 — 複数のDB/ベクトルストアを1つに集約
  2. セッション間記憶 — エージェントの「記憶」が維持される
  3. ベクトル検索内蔵 — 外部サービス連携不要でRAG構築可能

ただし、新しいDB技術への移行コストは考慮すべき。既存プロジェクトへの導入より、新規エージェント開発での採用が現実的だ。

スコア内訳

スコア 理由
Newsworthiness 5/5 $23M調達 + メジャーバージョンリリースの同時発表
Value 5/5 AIエージェント開発の根本課題「記憶」に直接アプローチ
Actionability 4/5 新規プロジェクトでの採用は即可能、既存移行は要検討
Credibility 5/5 投資家参加、GitHub 31K+スターの実績
Timeliness 5/5 昨日発表の最新ニュース
合計 24/25