Variant.com:「スクロールで無限デザイン生成」という新しいUI探索体験
公式サイト: variant.com
創業者: Benjamin South Lee(元Postmates VP of Product Design)、Daniel Bulhosa Solorzano(元Cruise、Square ML Lead)
バッチ: Y Combinator
料金: $20/月(3,000デザイン/月)
🎯 Variantが解決する問題
ソロビルダーがvibe codingでUIを作るとき、こんな経験はないだろうか。
- プロンプト地獄: 「もう少し左に...」「やっぱり青で...」の繰り返し
- 具体的すぎる要求: 何を作りたいかまだ固まってないのに、詳細を聞かれる
- 探索の遅さ: 1回の生成に時間がかかり、比較検討が難しい
Variantは、まだ何を作りたいかわかっていない段階—いわゆる「zero-to-one」の探索フェーズに特化したツールだ。
🚀 Variantの革新的UX
スクロール = 生成
使い方は驚くほどシンプル:
- アイデアを入力(例: 「タスク管理アプリ」)
- 最初のデザインが表示される
- スクロールするだけで新しいバリエーションが次々と生成される
キャンバスもない。プロンプトの調整もない。ただスクロールするだけで、無限にデザインオプションが現れる。
「Midjourney meets MagicPatterns」 と評されるゆえんだ。
深掘りも簡単
気に入ったデザインが見つかったら:
- レイアウトシャッフル: 同じコンセプトで別レイアウトを探索
- カラーパレット変更: 配色だけを変えたバリエーション
- 別画面への展開: ログイン画面 → ダッシュボードなど、フローの続きを生成
- デスクトップ/モバイル切替: ショートカット一発
HTML/React エクスポート
生成したデザインは:
- HTML形式 で即座にエクスポート
- Reactコード での出力もリクエスト可能
💡 ソロビルダーにとっての価値
1. 「何を作りたいか」を見つけられる
従来のAIデザインツール(Google Stitch、MagicPatternsなど)は、ある程度の構想がないと使いにくい。Variantは逆に「まだ何も決まってない」状態から始められる。
ナプキンの裏に殴り書きする感覚で、アイデアをビジュアル化できる。
2. プロンプトエンジニアリング不要
「UIの余白をもう少し...」「ボタンの角丸を...」といった細かい指示は不要。スクロールして、直感的に「いい」と思うものを選ぶだけ。
3. 発想の幅が広がる
自分では思いつかなかったデザインパターンに出会える。AIが提案するバリエーションの中に、予想外のインスピレーションがある。
📊 料金プラン
| プラン | 料金 | 内容 |
|---|---|---|
| Pro | $20/月 or $192/年 | 3,000デザイン/月、16並行生成、Unlimited boards/chats |
月3,000デザインは、日常的な探索には十分な量。ソロビルダーが新機能のUIを検討するのに、1日100デザイン見ても1ヶ月持つ計算だ。
⚠️ 現時点の制約
Variantはまだ発展途上のツールでもある:
- スタンドアロンでは不完全: 最終的なデザイン調整は他ツールが必要
- 手動編集機能なし: 生成されたものを直接編集することはできない
- キャンバスUI非採用: Figmaライクな操作に慣れている人には違和感があるかも
あくまで初期探索フェーズのツールと位置づけるのが適切だ。
🔍 競合ツールとの比較
| ツール | 特徴 | Variantとの違い |
|---|---|---|
| MagicPatterns | Reactコンポーネント生成 | 手動調整ツールが豊富、Variantより詳細なコントロール |
| Google Stitch | シンプルなUI生成 | 入力要件がVariantより明確に必要 |
| Pencil.dev | Claude Code統合 | キャンバスベース、Figmaライクな操作感 |
| Banani | 画像参照対応 | Figma出力可能、チーム招待機能あり |
Variantの独自性は**「何も決まってない状態からの発散」**に特化している点だ。
🎬 創業者の背景
Benjamin South Lee(CEO)
- Postmates で VP of Product Design
- 2社をPostmatesに売却した起業家
- Avaraで SVP of Product and Design
Daniel Bulhosa Solorzano(Co-Founder)
- Cruiseで緊急車両・交通制御のシミュレーション&テストをリード
- SquareのEコマースチームでML Lead
- Photo Studio アプリのML機能、PDFカタログ変換を開発
デザインと機械学習、両方のトップレベル経験を持つチームだ。
💭 ソロビルダーへのおすすめ度
こんな人におすすめ:
- 新機能のUIを「まずざっくり」検討したい
- プロンプト調整に時間を取られたくない
- デザインの引き出しを増やしたい
- vibe codingでUIの方向性を素早く決めたい
向かない人:
- 細かいピクセル単位の調整がしたい
- Figmaライクなキャンバス操作を好む
- すでに明確なデザイン仕様がある
参考リンク
- 公式サイト: variant.com
- Y Combinator: Variant - Creative intelligence
- X (Twitter): @variantui
- 創業者 Ben South: @bnj
「何を作りたいかわからない」状態から始められる。それがVariantの最大の強みだ。vibe codingでUIを探索するソロビルダーにとって、検討プロセスを加速させるツールになるだろう。